事例紹介救急車架装
2026.07.31
救急車架装
寄贈事例の概要
- お客様
- 原谷治美 様
- 導入先
- 熱海市消防本部 様
- 取材協力
- 原谷治美 様
- 導入車両
- 高規格救急車 パラメディック(愛称:HARUMIMI号)
救急車の中間検査から工場見学まで。熱海初の電動ストレッチャーも
熱海市消防本部への高規格救急車の寄贈にあたり、中間検査および工場見学を実施しました。
本車両は「HARUMIMI号」と名付けられ、2026年3月に開催された熱海市役所での贈呈式では、斎藤栄市長へ寄贈車の目録をお渡ししました。
救急車の寄贈に込めた想い。愛犬と救急隊員への感謝が背中を押した
それから3か月、いよいよ車両が形になっていく段階に入りました。
6月には、納車までの重要なステップである「中間検査」と、あわせてオートワークス京都様の工場見学をさせていただきました。
発注した仕様通りに車両ができているかを一つひとつ確認していただく緊張感や、完成に近づいた実車と初めて対面した日のこと、そしてオートワークス京都様の特装工場ならではの発見の数々を、ここでお伝えできればと思います。
※本プロジェクトは、静岡日産自動車が窓口となり、日産車体がベース車の開発・生産を担当、特装車メーカーであるオートワークス京都が日産高規格救急車 パラメディックの架装を担当しています。
この事例レポートのポイント
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救急車の中間検査
仕様通りにできているか中間検査で一つひとつ確認 -
注目装備①電動ストレッチャー
熱海市初、想いを込めて実現した隊員にやさしい救急車装備 -
注目装備②可変赤色灯
状況に応じて救急車の光り方が変わる、緊急走行時の安全装備 -
救急車の工場見学
救急車も消防車もキャンピングカーも同じラインから
救急車の中間検査
仕様通りにできているか中間検査で一つひとつ確認

2026年6月17日、オートワークス京都様の特装センターにて「中間検査」が行われました。
間検査とは、納車までの重要なステップのひとつで、発注した仕様書通りに車両が仕上がっているかを、実車を前に一つずつ確認していく工程なのだそうです。
警光灯やサイレンの音を一つずつ確認し、標準・交差点進入・渋滞通過・サイレン停止・減光と、いろいろな光り方にきちんと切り替わるかを丁寧にチェックしてくださいました。
寄贈した車両には寄贈者の名前やイラストを入れることが多いそうで、今回は車体に私の愛犬
MIMIのイラストを入れていただく予定です。
亡くなった愛犬MIMIの笑顔をモチーフにしたロゴが、これから熱海の街を走ってくれると思うと、胸がいっぱいになります。

注目装備①電動ストレッチャー
熱海市初、想いを込めて実現した隊員にやさしい救急車装備
今回のHARUMIMI号最大の特長のひとつが、熱海市消防本部として初めて導入される電動ストレッチャーです。
車両を選ぶ際に私がこだわったポイントのひとつで、「隊員の皆さんの負担軽減につながれば」という想いから、費用は私が負担させていただくことにしました。
日本ストライカー社製電動ストレッチャー「Power-PRO 2」
今回、救急車に搭載されるのは日本ストライカー社製「Power-PRO 2」です。
電動油圧昇降システムにより、ボタンひとつでストレッチャーを無段階に昇降させ、傷病者に合わせた最適な高さまで持ち上げることができます。
あわせて電動ファスナーも備え、救急車への搬送・搬出作業にともなう隊員の身体的な負担を軽減します。
力に自信のある隊員だけでなく、すべての隊員が従来型のストレッチャーより楽に、かつ同様のスピードで搬送作業を行えるのが大きな利点です。
工場見学では、実際にストレッチャーが昇降する様子を見せていただきました。
ボタン一つで滑らかに上下する様子を見て、「これなら隊員の皆さんの体への負担が随分違うはず」と、実感しました。

注目装備②可変赤色灯
状況に応じて救急車の光り方が変わる、緊急走行時の安全装備
もうひとつ「HARUMIMI号」に搭載いただく注目装備が「可変ビーコン(可変赤色灯)」です。
リヤに補助赤色灯を新たに4灯追加し、後方からの視認性を高めているほか、走行シーンや停車中など状況に応じて、赤色灯の発光パターンや明るさをスイッチひとつで切り替えられます。
モードは主に5パターンあるとのことでした。
- 標準モード:緊急走行時の標準的な発光モード
- 交差点連動モード:交差点進入に連動する周期の短い強い発光モード
- 渋滞通過連動モード:渋滞通過に連動する発光モード
- サイレン停止モード:サイレンを止めた状態で使うソフトな発光モード
- 減光モード:住宅地で夜間活動する際に明るすぎないよう配慮する発光モード
なお交差点進入時や右左折時は、周囲への注意喚起を優先し、減光は行われない仕様になっています。
方向指示器と連動して、左折時は右から左へ、右折時は左から右へ光が流れる演出も採用され、緊急走行中でも周囲のドライバーや歩行者に動きが伝わりやすい設計です。
発光の様子は、動画でもご覧いただけます。
救急車の工場見学
救急車も消防車もキャンピングカーも同じラインから
中間検査に合わせて、オートワークス京都様の特装工場も見学させていただきました。
見学していて私が興味深く感じたのが、オートワークス京都様では救急車だけでなく、消防車、現金輸送車、キャンピングカーなど、実に多様な車両を同じ生産ラインで架装しているという点でした。
用途も仕様もまったく異なる車両が、一つの工場から次々と生み出されていく様子は、私にとって新鮮な発見でした。

丁寧に説明していただいて、本当にありがたかったです。
実際に工場を見学できたのは、とても貴重な経験でした。これも愛犬ミミのおかげだと思っています。
完成に近づいた車両を目の前にして、具体的なイメージが持てましたし、これから多くの命を支える存在になるのだと実感しました。
9月15日には、いよいよ納車式が行われる予定だと伺っています。
完成を、心待ちにしています。
静岡日産自動車・日産車体より
原谷様の想いの実現に携われることを光栄に感じています。
多くの関係者と力を合わせてここまで進めてこられたことは、私たちにとって大きな喜びであり、達成感を得る貴重な経験となりました。
熱海市初の電動ストレッチャー搭載など、現場の安全性と隊員の皆さまの負担軽減に配慮した仕様を、一つひとつ丁寧に整えてまいりました。
今回の寄贈案件を契機に、全国各地の案件動向を的確に把握して対応力を高めるとともに、今後も救急救命活動の充実に寄与できるよう取り組みを進めてまいります。
秋の納車に向けて、引き続き責任を持って対応し、本車両が命を守り続ける存在となること、寄贈の輪が広がる契機となることを期待しています。