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特装車の世界

特装のプロフェッショナル オートワークス京都の車載家具製作

救急車や各種消防車両、災害対策車、ドクターカー、キャンピングカー、移動図書館など、あらゆる特装車を手掛けているオートワークス京都(AWK)。
それぞれの用途やお客さま要望によって、架装する家具の仕様は千差万別です。今回は、そんな一点モノ家具の内製を一手に担う、AWK随一のクラフトマンをご紹介します。

 

災害現場で対応に当たる隊員のためのトイレ車

車両前後にそれぞれ個室を設け、ポータブルトイレと手洗い場を設置。

 

白い化粧板でしつらえた木の香り漂う個室は、清潔感があり落ち着けるスペース。ルーフベンチレーター(換気扇)もそれぞれに設置

 

さまざまな種類がある消防車両。写真は、ある自治体から注文を受けた、災害現場で対応に当たる隊員のためのトイレ車です。

“伝承された技術”を磨き、コツコツと歩んできた

水難レスキュー車の酸素ボンベなどを入れる棚を製作中

一から磨いた木工技術が支える、AWKの車両家具

今、家具業界では、安価な大量生産か高額な特注品という二極化が進んでいます。一点モノで家具を外注しても採算が合わず、お客さまの細かい要望にも応えられないのが課題でした。そこでAWKでは、4年前に特装車専用工場として生まれ変わったのを機に、木工場を設立し家具の内製化を推進。

当時、専門の職人はいませんでしたが、シビリアンやアトラスの車両製造ラインで活躍していた今井一喜さんに白羽の矢が立ち、取引先だった会社の職人から指導を受けて独学でも学び、地道に技術を磨いてきました。

強度、軽量性、温度変化による変形防止や耐震性など、車両用家具ならではの条件を限られたスペースでクリアし、最適解を探る「創造力」が問われる仕事ですが、今では社内開発部からも「無理難題にも根気強く応じてくれる」と、厚い信頼が寄せられています。

AWK工場内の一画にある木工場。今井さんは、ここで設計担当が作成した図面を基に材料を選定し、切り出し、加工・組み立て・微調整に至るまでを1人でこなしています。作業台や道具入れなども今井さんお手製です!

図面の裏側にあるお客さまの想いをくんでクオリティ高く作り上げる

木材を切り出す大型機械、テーブルソー

 

カーブはRの角度に合わせた型を用いて切り出します

 

数時間~1日でできる単品家具もあれば、 1台分で1 ヵ月かかることも。

 

今井さん愛用の電動工具の数々